場所はアートスペースHAP鶴見橋の付近です。
ただいま在郎中ですが、
忙しくないので作品の出来た経過を
簡単に紹介していきたいとおもいます。
先日女の子の手形をとらせていただいたのは
このように繋がりました。
腕の部分はカネライトという名の発砲ウレタン…
断熱材に使われ、ホームセンターなどで売ってます。
解りやすく言うと発砲スチロールの目の細かい物です。
5センチぐらいの厚み板で売ってますが、(発砲ウレタンの話)
それを立体に会わせてくっ付けてブロックにして削りだしています。
接合部分は石膏でくっ付けています。一緒にサクサク削れるしいいんですが、
電熱線カッターは使えなくなります。
まさに使いそうな電熱線カッターですが、遅いので殆ど使いません。
でかい部分をガツンと削る時は、包丁をつかいます。(カッターだと折れちゃうんで)
あとはカッター、木工用の目の粗いヤスリが一番いいです。
大学で漆の造形をやっていたときの応用がきいています。
説明を簡単にと言いましたが、ウレタンだけで結構詳しく言ってます、
こんな感じで紹介させてください。
粘土の顔は、今回キャストで仕上げました。
白くてつるつるなのできれいです。
後頭部と頭の中身は発泡ウレタンです。
どうやって型をやったのかはココで紹介するような
パブリックな内容ではないので書きませんが、
聞いてもらえれば答えます。気軽にどうぞ。
極秘ではありません
発砲ウレタンはシンナーなどに塗装や、
穴埋めを修正するパテなどに反応して溶けてしまいますし、
想像していただくと解るように発砲スチロールみたいな
もんですから、何かにぶつかるとすぐへこんでしまいます。
そこでウレタンに塗っても溶けない樹脂でコーティングします。
写真に写ってるあの缶の中に入ってるアレです。
発砲用のポリウレタンとか書いてあったな…
その後ポリパテで接合部分を埋めていったりやすりの繰り返し。
あんまりこういう、カラダに悪そうなもんを使いたくないのです が、自分で作る選択をしてしまったので
これがやりたかったし使うしかないんです。
これが今回辛かった…
粉塵とか大嫌いです。
大学時代漆をつかって似たような事をやっていましたが、(樹脂も使ってたけど)
こういうときも、漆が恋しくなります。
漆もかぶれますが、同じかぶれでも健康度合いがだいぶ違いますよね。
↑写真は髪の毛となる部分を、付けているところです。
落ち武者みたい
おわかりだと思いますが、さっきの髪の毛をつけるタイミング
間違えました。
早かったので、邪魔になっています。
髪の毛とか早く付けたくなるあの衝動で
先走ってしまいました。
ヤスリがけは重要ですが、地味で過酷です。
作業の中でも派手な作業と地味な作業がありますが、
地味な作業中は
髪の毛を生やすという派手な作業がしたくてたまら
ないんです。
してません。会場で仕上げの作業を
して完成です。
梱包中の所です。
早く髪をはやしてみたいという欲望で後先考えず闇雲に作業を進めた結果
起こった、「ヤスリがけのし難さ」
(あんまりこういうことは言いたくありませんが…)
タイムリミット的に仕上げるしかなかったのでその結果ヤスリがけの甘さが
正直かなり気になる仕上がりです。でもやりたかった事は出来ました。
又展示風景も明日紹介していきます。